自社で行う安全運転コンテスト
支店・営業所に安全運転に対する温度差がある。また、社員の意識づけを図りたいと考えているようでしたら「安全運転コンテスト」の検討してみてください。部署別間で安全運転を競えば効果があります。
効 果
≫ 支店・営業所また部・課別であれば、「迷惑をかけたくない」との意識が働きます。
≫ 支店・営業所また部・課の責任者は、成績が出ますので部下に対しての交通安全指導をする機会が多くなります。
★ 年代、入社年別で実施する場合は、各人の部署が違うため連絡等に不都合が生じますので、各年代等に統括責任者を、支店等に副責任者を配置するなどして、社内メールや掲示板等を有効活用して意志の疎通を図ってください。
毎年取得している場合は、その機会を利用して期間設定をして、申請時に別途「期間指定、部署別した分析結果」の追加作成を依頼し、そのデータを反映させます。
② 業務中交通事故データ
集計等には、無償の「交通事故分析ツール」がありますので利用してください。
③ その他 追加できる内容
≫ 安全運転度テストを実施
「ISYS」には、Webテスト機能があり問題の組み合わせは管理者が自由に設定でき、集計ができます。
≫ 安全運転実技競技会の実施
部署別対向の競技会を実施し、コンテスト結果に加点することもできます。 例… バック事故防止安全競技会等
≫ 期間中Webを利用して意識づけを図る
コンテスト期間中の意識づけには、社内eラーニング、また当サイトに掲載しております、低価格で運用できるeラーニング「ISYS」で意識づけを図ります。
社内事故の分析とコンテストの実施で交通事故が 減少した事例です。
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■ コンテストに至る経緯
車両保険費用 ~ 公平性に欠ける。~
「無事故・無違反の優良部署」も「複数回交通事故を起こしている部署」も次年度の保険料割増に対するペナルティーは、同等に按分され、公平性に欠ける経費按分となっている。
■ 目 的
○ 会社の永続を妨げる要因ともなりうる交通事故、違反の一掃を図る。
○ 部署間の経費に関する公平性を維持する。
◆対 策
運転記録証明書と社内事故データの活用
○ 20年度から支社間コンテスを実施
~ 人身事故(第1当)事故及び交通違反が減少
継続による結果
○ 22年度
マンネリ化により事故が増加に対する対策
~ 社内事故を分析
・多発事故の追突、バック事故を抑止目標に設定
自社内コンテストは継続し
・追突→事故要因となる携帯電話違反の減点を2倍
・バック事故→同事故を起こした場合は減点を2倍
◆ 効果
≫携帯違反が半減すると、追突も半減
≫バック事故が減少すると、停まる、確認する
信号無視、通行禁止、一時不停止違反も減少
コンテスト用 実施要綱、審査要領(見本)
下記に、自社内コンテスト実施用の見本を掲載しておりますので参考にしてください。
第1 趣旨
この要綱は、○○○㈱安全運転コンテスト(以下「コンテスト」という。)の
効果的な推進 を図るため、コンテストの内容、実行委員会等に関して必要な事項
を定めるものとする。
第2 主催等
1 主催
○○○㈱安全衛生管理委員会
2 後援
○○○㈱ 労働組合
第3 実施期間
平成○○年○○月○○日から○○月○○日までの○ケ月間とする。
第4 コンテスト参加者等
1 当社の全支店及び各課
2 上記1に所属する社員及び関連会社社員
第5 コンテストの内容
各支店及び各課は、次に掲げる活動を推進し、その成果を競うものとする。
1 交通事故・違反防止活動
交通事故・違反の防止及び模範運転の実践活動
2 交通安全意識の高揚活動
支店及び課が一体となった実践的な安全教育・広報等の実施
第6 コンテスト実施に伴う措置
参加申込は、各支店及び各課が定められた期間内に、参加者名簿を○○○㈱
安全衛生管理 委員会に申込むこと。
第7 実行委員会及び審査委員会の設置
コンテストの円滑な運営と支店及び課に対する表彰を実施するため、次の委員
会を設ける。
1 実行委員会
(1) 構成等
実行委員会は、安全衛生管理委員会役員及び労働組合役員をもって構成し、
委員長には、○○○○を、副委員長には、○○○○をあてる。
また、会議は必要の都度、社長又は専務の出席のもと開催するものとする。
(2) 事務局
事務局は、総務部に置き、実行委員会の庶務を行う。
2 審査委員会
(1) 構成等
審査委員会は、実行委員会の委員長、副委員長及び委員をあて、会議は必要
の都度、社長、専務等の出席を求めて開催するものとする。
(2) 事務局
事務局は、総務部に置き、自動車安全運転センターなどの協力を得て必要な
資料の作成を
行う。
第8 参加事業所への指導等
1 実行委員会による指導
実行委員会は、コンテストの円滑な推進を図るため、各支店及び各課に対し、
交通安全に関する情報を提供するとともに、会社ぐるみの交通安全諸活動を指導
すること。
2 管理者等による指導
支店及び各課の管理に携わる者は、コンテストの円滑な推進を図るため、実行
委員会と緊密な連携に努め、管理下社員に対しコンテストの趣旨を周知徹底し、
支店及び課ぐるみの交通安全諸活動を展開すること。
第9 表彰
1 表彰の対象
前記第5の1及び2を総合的に評価し、優良支店及び課を表彰する。
2 表彰の種別
○○○㈱社長表彰とする。
3 審査要領
別紙「表彰対象支店等審査要領」により行なう。
第10 コンテスト参加車両の表示
コンテストの実施にあたっては、参加運転者の使用車両にステッカーによる
表示をさせ、参加意識 の高揚に努める。
○○○㈱安全運転ンジコンテスト実施要綱に基づく表彰対象事業所の審査等は、
次の要領で行う。
1 表彰対象支店及び課の審査
表彰対象支店及び課の審査は、
○ コンテスト期間中の交通事故(物損を含む。)及び交通違反
(自動車安全運転センター発行の「運転記録証明書の分析資料」及び業務中の
交通事故)
○ 社内規定項目
① ○○○
② ○○○
③ ○○○
とする。
2 審査方法
次の計算式により行う。
※ 成績指数の計算式
成績指数 = 減点点数 ÷ 参加者数 × 100
※ 交通事故に付する減点基準
死 亡 事 故 部署失格
重 傷 事 故 30 点
軽 傷 事 故 20 点
物 損 事 故 10 点
※ 交通違反に付する減点基準
・酒気帯び運転等 部署失格
・速度超過(30㎞以上) 20 点
・速度超過(30㎞未満) 10 点
・信号無視 10 点
・一時不停止 10 点
重点違反
携帯電話の使用、シートベルト 5 点
その他の違反 1 点
※ 社内項目規定に付する減点基準
○ ○ ○ ○ 20 点
○ ○ ○ ○ 10 点
○ ○ ○ ○ 5 点
例 点数に乗らない構内事故(バック事故等・・・損害額を設定して区分)
他、交通違反等不申告、車両清掃不備など
3 表 彰
(1) 表彰は、○○○㈱代表取締役社長表彰とする。
(2) 前記2により算出された成績指数が、
○○○○㈱成績指数の平均値以上
である支店、課の中から、次の区分により行う。
ア 最優秀賞
成績指数が第1位の支店または課
イ 優秀賞
成績指数が第2位及び第3位の支店または課
ウ 無事故・無違反賞
無事故・無違反の支店、課
ただし、前記表彰を受賞した支店、課を除く。
エ 努力賞
前回と対比して成績指数が50%以上減少させた支店、課
ただし、前記表彰を受賞した支店、課を除く。
(3) 順位は、成績指数によるが、これで決定できない場合は、
○ 指数が同じの場合は、参加人員の多寡
○ 参加人数が同じの場合は、開始前1年間の成績指数
○ 開始前1年間の成績指数が同じの場合は、開始前1年間の100人当たりの
・交通事故 ・交通違反発生件数で順位を決めるものとする。
4 特異事案に対する措置
表彰するにふさわしくない事案を発生させた支店、課に対しては、審査委員会で
審議し、表彰 を行わないことができる。
以 上